葬儀の基礎知識

苫小牧におけるエンバーミングとは?

苫小牧におけるエンバーミングとは

エンバーミングの概要

エンバーミングとは、ご遺体に特別な手当を施すことで長期的、衛生的な保全を行うための方法です。またエンバーミングを行うことができるのは全国にある特殊な設備を備えた施設と認定資格を持った専門スタッフのみになります。

この記事では苫小牧市におけるエンバーミングの流れや費用について説明します。

エンバーミングとは?

エンバーミングは、遺体を特別な薬品で処理し、長くきれいな状態を保つ方法です。この処理により、ご遺体が自然に見えるようになり、葬儀の時に家族や友人が故人と生前に近い姿でお別れをすることが可能です。エンバーミングは、遺体が傷まないようにするため、特に葬儀まで日数を要する場合や長い距離を移動する必要がある時にも活用されてきました。

エンバーミングの文化的背景とその歴史。

地域社会の葬儀慣習と密接に関係しています。近年、都市化が進むにつれて、文化的な葬儀の形態も変化してきました。エンバーミングは、家族が遠方に住んでいる場合や、長い時間をかけて見守ってあげたい家族の希望などご遺体を長期間綺麗に保つ必要がある場合に特に重宝されています。これにより、遺族は時間をかけて適切にお別れを行うことができ、故人や家族の意思を尊重する形でのお別れが可能になります。

エンバーミングの写真

エンバーミングの手順:

一般的なエンバーミングの流れを簡単に説明いたします。

事前準備

遺体を清潔にし、必要な器具や薬品を準備します。

血液と体液の置換

血液や他の体液を特殊な保存液で置換します。これにより、遺体の腐敗を遅らせることができます。

化学薬品の注入

防腐剤や殺菌剤が遺体の各部に均等に行き渡るように注入します。

再形成作業

故人の外見を自然な状態に戻すため、必要に応じて特殊な化粧や整形を行います。

衣類の着装

着せてあげたい衣服やアクセサリー。着物で身を包み、棺に納め終了となります。

複雑な処置なため、IFSA〈一般社団法人日本遺体衛生保全協会〉が定めた厳格な試験に合格した資格者でなければ施術を行うことは法律で固く禁止されております。

エンバーミングの効果

腐敗や損傷をから守る効果

エンバーミングは、ご遺体の腐敗や損傷を防ぐ効果があります。腐敗を引き起こす微生物や酵素の活動を抑制し、ご遺体を長期間保全することが可能となります。これにより、遺体が損傷することなく、安定した状態でお別れをすることが可能です。

感染症の予防効果

エンバーミングは、感染症の予防効果も持ちます。ご遺体が腐敗すると、病原体が拡散する可能性がありますが、エンバーミングによってご遺体の腐敗が防がれることで、感染症のリスクが低減します。特に、公衆衛生の観点から、エンバーミングは重要な役割を果たし安心してお別れをすることが可能です。

ご遺体の修復

人の亡くなり方は様々です。長い闘病生活により、瘦せてしまったり顔がむくんでしまうことも珍しくありません。また事故や事件、自死で亡くなられた方は顔や身体に傷がある場合もあります。

葬儀に参列する親族や友人が抱いている生前の元気な姿と、遺体の姿がかけ離れてしまうことは珍しくないでしょう。元気だったころの姿でお別れがしたいと、エンバーミングを希望する遺族の方は多いです。

混同しやすい他の遺体処置方法

湯灌(ゆかん)

温かいお湯で遺体を清めご遺体の外見と整える伝統的な日本の方法であり、苫小牧においても幅広く認知されています。湯灌と納棺を合わせて行う場合が多いです。

エンゼルケア

遺体を衛生的に清潔に保つため簡単な整容を行う処置です。

長期的な保全は難しくエンバーミングか湯灌を行うことが好ましく、苫小牧では主に病院や施設内で行われ、家族の立会い下で実施されることが多いです。

苫小牧におけるエンバーミングの費用

エンバーミングにかかる費用

一般的に15万~25万が多いようです。ただし故人様の身長や体格。病歴などによって料金の変動が見込まれます。エンバーミングをご検討されている方はまずは苫小牧市民斎場へご相談ください。

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エンバーミングのメリットとデメリット

エンバーミングは、ご遺体の保存方法として多くの利点がありますが、同時に考慮すべきデメリットも存在します。以下では、エンバーミングのメリットとデメリットについて詳しく説明します。

メリットの再確認

①生前のお姿に近づけられる: エンバーミングにより、ご遺体の外見を維持することができます。

②腐敗を防ぐ: エンバーミングは、遺体の腐敗を防ぎます。化学的な処理や冷凍によって、遺体が安定した状態で保存されることが保証されます。

③感染症の予防: エンバーミングにより、遺体が腐敗することで感染症が拡散するリスクが低減します。これは、公衆衛生の観点からも重要です。

デメリットとその考慮事項

①費用面

エンバーミングは海外と比較をすると認知度が低く、処置を行える企業も少ないため比較が難しいといえるでしょう。比較対象が少ないため費用面でも料金設定の基準が不明瞭であることがあげられます。

②倫理的な問題

 一部の人々にとって、遺体を処理する過程や化学薬品の使用に対する倫理的な懸念があります。これを考慮して、遺族はエンバーミングを選択するかどうかを家族で話し合う必要があるでしょう。

まとめ

エンバーミングは徐々認知度が上がり、選択する方も増えてきていますが、それでもまだ経験者の声を気軽に聞けるほどメジャーなものではありません。

わからないことだらけで不安に感じることも多いでしょう。 少しでも気になった方、自分や家族のエンバーミングを考えていて事前に相談しておきたい方、どのような方でも構いませんので、ご不明な点はめもりあるグループ苫小牧市民斎場までお問い合わせください。

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