葬儀の基礎知識

ご焼香ってどうやるの?室蘭のご焼香作法について

1.室蘭のご焼香の作法

大人として押さえておきたい正しい焼香のやり方、宗派による違いや順番などをまとめましたので今後の参考にしていただけたら幸いです。 室蘭地域に特化した内容になっておりますので、全国のやり方からみたら違うところが少しあるかもしれません。住んでいる地域によってお葬式や作法は全く変わってくるため、 室蘭にお住まいの方や 室蘭でお葬式に参列される方は是非参考にしてください。

人生で一度は経験するお葬式。親しい間柄の人のお葬式に参列することも出てくるかもしれません。日常生活の中でお葬式に参列することは、なかなか無いことです。そのため、いざお葬式に参列してみると分からないことがいっぱいあります。その中でもお葬式に参列した際に避けて通れないのが焼香です。しかし焼香の順番が来たとき一番始めにやりたくないと思っている方も多くいらっしゃるかと思います。なぜなら、自分より先に焼香をしている人を見て参考にしたいからです。どう焼香すればよいのか分からないまま自分番になり、あたふたしたくないですよね。

2.室蘭における通夜・葬儀の焼香のやり方とは?

室蘭ではお通夜の焼香は座った状態でご焼香箱を回す「回し焼香」という作法が一般的です。葬儀の時は祭壇の前で焼香をする「出焼香」もしくは「呼び出し焼香」といった作法が一般的です。焼香と聞くと祭壇前に1人1人向かいご遺影写真の前で立って焼香するというイメージがありますが、 室蘭では祭壇の前で焼香するやり方は2日目の葬儀で行います。

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3.室蘭にあるお寺(宗派ごとの)焼香作法・焼香回数について

①曹洞宗

曹洞宗の焼香は2回行います。

1回目を「初香 しょこう」と呼び、額で丁寧に念じていただいてから香炉にくべます。

2回目を「従香 じゅうこう」と呼び、額では念ぜずそのまま火種の上へとくべていただきます。1回目は念じて2回目は念じないと覚えていただければと存じます。

お線香は立てる宗派です。

②臨済宗

臨済宗の焼香は1回もしくは3回です。

額で丁寧にお念じいただき火種の上にくべていただきます。

③真言宗

真言宗の焼香は3回です。

額で丁寧にお念じいただき火種の上にくべていただきます。

お線香は立てる宗派です。

④日蓮宗

日蓮宗の焼香は1回もしくは3回です。

地方によって様々で一概には言えませんが、導師(僧侶)3回、参列者は1回と言われております。額で丁寧にお念じいただき火種の上にくべていただきます。

お線香は立てる宗派です。

⑤浄土宗

浄土宗の焼香は1~3回です。

焼香の回数には特に決まりはありません。寺院や地域によって違いはありますが苫小牧では1~3回とご案内しております。

額で丁寧にお念じいただき火種の上にくべていただきます。

お線香は立てる宗派です。

⑥真宗大谷派〈お東〉

真宗大谷派(お東)の焼香は2回です。

額で念ずることなく火種の上にくべていただきます。

ご焼香箱が来たとき初めに合掌はせず、一礼で良いとされています。ご焼香をして煙が立ち込めるころ、ここで初めて合掌と礼拝とされております。

お線香は寝かせるご宗派です。

⑦浄土真宗本願寺派

浄土真宗本願寺派(お西)の焼香は1回です。

額で念ずることなく火種の上にくべていただきます。

ご焼香箱が来たとき初めに合掌はせず、一礼で良いとされています。ご焼香をして煙が立ち込めるころ、ここで初めて合掌と礼拝とされております。

お線香は寝かせるご宗派です。

4.室蘭の宗派を確認する方法とは?

室蘭のお寺や宗派を言われても初めて聞くので分からないことが多いです。そもそも葬儀会場に来たら、どこにそのご家族の信仰されている宗派が書いてあるのでしょうか?ほとんどが書かれていないのです。それではどこを見て宗派を確認すればいいのでしょうか?

お祭壇にあるご本尊を見ましょう。

本尊を説明する画像

室蘭の葬儀会場の祭壇の上には必ず「本尊(ほんぞん)」という各宗派の信仰の対象として最も尊重されているものが描かれた掛け軸があります。本尊を見ることによって宗派が分かります。しかしそれは仏教に精通している方しかわかりません。

斎場スタッフに聞きましょう。

どんな宗教を信仰されているか、ご家族に聞きづらいところではあります。そんな時は、斎場スタッフにお尋ねください。詳しくお伝え致します。その上、めもりあるグループではお通夜・葬儀の開式前に本日の宗派とご焼香回数などの作法について参列者全員に向けて事細かくご説明しておりますので、ご安心ください。そしてご焼香箱の横にはご焼香作法が掲載されたエピローグという小冊子を置いてあります。そちらをご参考にしていただいても結構でございますし、今後の参考までにお持ち帰りいただいても結構でございます。

ここまでご紹介して来ましたが、ご焼香作法はそれぞれの宗派に合わせることが通常ではございます。しかし会場に来られる方は様々な宗派をご信仰されております。それぞれのご信仰されているご宗派で焼香していただいても結構でございます。また時には参列者の人数が多い時は時間内に全員が焼香できるように焼香の回数を1回で行うこともマナーとされております。ご焼香の回数にこだわるよりも心のこもった焼香を行うようにしましょう。

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