葬儀の基礎知識
葬儀に参列するときのアクセサリーはどうしたらいい?苫小牧における葬儀ジュエリー、メイク、ネイルについて
アクセサリーは女性のおしゃれアイテムですが、ときにマナーとして着けることもあるものです。では葬儀の場合もアクセサリーは必要なのか、悩む方も多くいらっしゃいます。
葬儀で着用するアクセサリーは、色やデザインなどに気を付けなければなりません。
今回は、苫小牧で葬儀に参列する際のアクセサリーのマナーについてご紹介します。
目次
華やかにならなければアクセサリーはOK
結論から申し上げますと、苫小牧だけでなく全国どこでも基本的に葬儀の際にアクセサリーは着ける必要がありません。
パールのネックレスを着ける女性は多くいらっしゃいますが、なければ着けなくてもよいのです。
なので、アクセサリーがないのであれば慌てて購入に走る必要はございません。
また、着ける必要がないだけで、「装飾は一切NG」というわけでもありません。その場に合っていれば着けていても構わないのです。
ただし、靴やバッグが艶のないものを選ぶ必要があるように、アクセサリーも華美になりすぎず控えめのものを選びましょう。
葬儀につけてもOKなアクセサリーとは
モーニングジュエリーは喪服用のアクセサリー
モーニングジュエリーという宝石をご存じでしょうか。
元はイギリスの女王が夫の葬儀で身に着けていたジュエリーで、見た目は漆黒の宝石です。モーニングジュエリーは葬儀で着用することが前提とされているため、葬儀でもマナー違反には当たりにくいデザインのものが多くございます。
他に着用する機会がないため購入にまで至らないのか、身に着けている方はそれほど多くいらっしゃいません。しかし、手持ちの衣装だと首元が寂しくて気になる方や、肌の露出を少しでも減らしたように見せたいという方には、モーニングジュエリーは扱いやすいアイテムとなっております。
モーニングジュエリーのアクセサリーには、ネックレスやイヤリング、ピアス、ブローチなどがございます。
ネックレスはパールならOK
モーニングジュエリー以外のネックレスですと、白か黒、またはグレーの真珠で一連のネックレスで、鎖骨くらいの長さのものであれば着用可能です。
二連や三連には「重なる」ことが連想され、「不幸が重なる」という意味で忌み嫌われますので避けましょう。
結婚式でも併用できると白の真珠のネックレスを選ばれる方も多くいらっしゃいますが、年齢を重ねていくと、白の真珠よりも黒やグレーの真珠の方が落ち着いてしっくりくるという方もいらっしゃいます。
その都度ご自分に合う色を選ぶのも重要です。
イヤリングはパールで小ぶりなものを
イヤリングもネックレス同様、真珠のもので一粒なら問題ございません。二粒以上真珠の付いたものとなると、「重なる」ことが連想されるので葬儀には向きません。また、シルバーやゴールドは華やかな印象になってしまうので避けましょう。葬儀のアクセサリーはあくまで控えめであることが基本なので、大ぶりのものではなく小ぶりの上品なものならマナー違反になりません。
また、ピアスもイヤリングと同じデザインのものであれば着けても大丈夫です。
イヤリングもそうですが、ドロップピアスのようなゆらゆら揺れるようなデザインは葬儀には向きません。
指輪は結婚指輪以外着けない
葬儀のアクセサリーで着用できるのは、基本的にネックレスとイヤリングのみです。指輪は、結婚指輪以外は外すのがマナーとなります。婚約指輪も外しましょう。ただし、結婚指輪でも葬儀の際は外さなければいけないデザインがあるので要注意です。
宝石が大きくて目立つものや、複数の宝石が大量に付いていて華美な印象のものなら葬儀の場には向かないので外す必要がございます。
しかし、長年着けているとどうしても外れないこともございますので、その場合は、華美な装飾面を手の平側に隠して少しでも華美に見えないように工夫しましょう。
ヘアアクセサリーは黒か紺のものを
髪の毛の長い女性は、そのまま葬儀に参列するとだらしない印象を与えてしまうことがあります。ハーフアップでもまとまりは出ますが、すべてきれいにまとめるフルアップが一番よいので、ヘアゴムやヘアアクセサリーが必要となります。
ヘアアクセサリーも基本となる色は黒か紺で、後ろで一本にまとめるのであれば黒か紺色のヘアゴムがよいでしょう。ロングヘアで後ろにまとめても長さの気になる方はお団子にしてすっきりまとめるのが一番です。ヘアアクセサリーを着ける場合の注意点とて、頭に着けるもののため、目に留まりやすいことがあります。ヘアクリップやシュシュなどは艶感のない黒のものを選び、華やかさが出ないように気を付ける必要があります。
髪の毛が長く、お団子を自分で作るのが苦手な方はシニヨンネットがまとまりやすく、葬儀用のシンプルなデザインも多いのでそちらを使用するのもよいでしょう。
腕時計はできるだけ着けない
結婚式でも葬儀でも腕時計は「時間を気にしている」と思われることがあるため、外すのが基本です。どうしても必要で外せないという方は、ゴールド以外のシンプルな目立たないものを着けましょう。華美なデザインのものしか持っていないのであれば、葬儀中は外してバッグやポケットに入れると人目につかなくなるのでマナー違反と思われません。
ブローチは法要ではよいが葬儀では着けない
モーニングジュエリーにもブローチはありますが、基本的に葬儀でブローチは着ける必要がございません。法要ならOKですが、それも華美なデザインは避けた方がよいです。モーニングジュエリー以外なら、小さくシンプルで華美ではないものを1つ選びましょう。
アクセサリー以外の持ち物も気を付ける
葬儀で使う必須アイテム
葬儀で気を付けるのはアクセサリーだけではございません。
とくに女性はお財布や携帯電話などを持ち歩くためにバッグを用意する必要があり、そのバッグにも「艶のない黒いもの」「装飾のないもの」といったマナーがあります。
ほかに葬儀に必要なものは主に以下の通りです。
・香典
・袱紗(ふくさ)
・数珠
・ハンカチ
・財布
葬儀で持ち歩くバッグは小さいものが主流なので、お財布はできるだけ小さいものがよいですし、ハンカチもデザインのないシンプルな白いものがマナーとされております。香典は裸のまま持ち歩くと折れてしまったりシワがつくので、袱紗に入れて持ち歩くのが安心です。数珠は宗派によって違いがございますので、ご自身に合ったものをお持ちください。めもりあるグループでは、斎場内で数珠の販売も行っておりますので、お困りの際は従業員までお気軽にお声かけくださいませ。
ほかにあると便利なアイテム
必須ではありませんが、季節やその日の体調・行動により、あると以下のような便利なアイテムもあります。
・折り畳み傘
・扇子
・手袋
・黒ストッキング
・化粧直しセット
苫小牧に梅雨はないと考えられていますが、それでも雨の多い時期はございますので、天候が不安定な時などは折り畳み傘があると便利です。めもりあるグループには入り口に傘立ても用意がございますので、雨の日は長い傘でご来場いただいても置き場に困ることはありません。
また、当ホールはご親族や参列された方々に快適に過ごしていただけるよう、会場内の温度設定には気を付けておりますが、参列者の多い葬儀では暑いと感じる方もいらっしゃいます。そういったときには扇子が便利です。
黒ストッキングや化粧品は、予備や不測の事態用に用意しておくと安心です。黒ストッキングに関してはめもりあるグループでも販売しておりますので、お困りの際は従業員までお声かけくださいませ。
メイクやネイルなどの注意点
身に着けるもの以外ではメイクやネイルなども注意が必要です。普段しっかりメイクをされる方や、華やかなネイルを好む方はとくにご注意ください。
メイクは色を控えたナチュラルメイクで
葬儀の際のマナーはナチュラルメイクです。濃いアイラインやチーク、色の華やかなアイシャドウ、ラメなどは葬儀にそぐわないので控えましょう。女性の場合はノーメイクもマナー違反となることもございますので、「薄くお化粧している」というのが周囲にもわかるくらいのナチュラルメイクで十分です。
ネイルは落とすのがマナー
ネイルは基本的に落とすものと考えて差し支えありません。葬儀の前にしっかり落としましょう。また、たとえば当社では本館のほかに星光館という家族葬専用の建物もございます。そちらでは入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えていただくため、足もとが見えるシーンもございます。そういった会場は当社だけではないので、足もとが見えても平気なようにペディキュアも外しましょう。
しかし、ネイルにはプロの施術でしか落とせない種類のものもございます。急な葬儀で、どうしても予約が取れずネイルを落とせない場合もあるでしょう。そういったときの対策としては、黒い手袋で隠すという方法もございます。ただしこれは参列者のみが許されるもので、ご親族の場合は時間がかかっても落とすのがマナーとなります。
ご不明な点はめもりあるグループ(苫小牧市民斎場)へ
アクセサリーの考え方としては、「結婚指輪以外は着ける必要のないものだけど、着けるならネックレスとイヤリングだけでOK」という認識で問題ございません。葬儀に装飾品は不要と考えてもよいでしょう。
今回、その他持ち物で斎場にもご用意のあるものなどもご紹介いたしましたが、ほかにも気になる点や不明点などがございましたら、いつでもめもりあるグループへお問合せくださいませ。女性ならではの質問で男性には聞きにくいことなども、ご指定いただければ女性職員がお答えいたします。
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