葬儀の基礎知識
苫小牧における弔電の出し方・送り方・やり方とは
目次
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「弔電」とは何でしょうか?
「弔電」とは何でしょうか? 基本的に、親族や懇意にしている知人の葬儀にはできる限り駆けつけて参列する、というのが日本国内における一般的な弔意の表し方です。なんらかの理由で参列が叶わない場合、弔意を伝えるために弔電を送ることが苫小牧において広く行われています。
弔電とは弔意文を記した電報のことです。苫小牧ではNTT東日本を通じて弔電を出すことが一般的です。類似のサービスとして郵便局のレタックスがあり、しばしば利用されています。ネット環境が発達した現在ではそれぞれインターネット上の公式サイトが整っており、便利に使えます。
苫小牧では、いつ、どこへ、誰宛てに弔電を送ればよいのでしょうか?
訃報に接したら、葬儀に参列すべきか・参列できるかを判断します。通夜前から自宅など安置先へ弔問に行けたり、通夜や葬儀に参列できたりする場合に弔電を送る必要はありません。弔電を出す理由としては「お悔やみの気持ちを文章で伝える」ことに加えて「故人の葬儀があることを把握していながらも参列できない旨の連絡」があります。出棺までの間に弔問あるいは参列が可能な場合には、弔電を送らないことが苫小牧においては一般的です。
苫小牧において一般葬や社葬の場合は状況が異なります。代議士や関係のある企業などから新聞の情報をもとに弔電が寄せられた場合、弔電を送った方々の参列は一般的です。
いつどこへ弔電を送るかについては、通夜前日まであれば自宅などの安置先へ送ることも可能ではあります。心配なのは自宅に弔電が置かれたまま斎場に持ってこない、という可能性。家族が弔電を読むでしょうから送り主の弔意そのものは伝わるものの、肝心の葬儀において参列者の前で読まれない可能性があります。斎場に送れば取り紛れの心配が無く安全です。
通夜当日は、時間帯によっては自宅などの安置先から斎場へと喪家の方々は移動してしまっている可能性があります。手元に届かない可能性のある自宅宛ではなく、通夜・葬儀が行われる斎場宛に送ることをお勧めします。
苫小牧において弔電は通夜ではなく葬儀のタイミングで読まれることがほとんど。通夜の日までに送っておけば、苫小牧においては通夜の晩に行われることの多い読み上げ順番の検討対象になります。少なくとも葬儀の朝までには届くようにしましょう。葬儀開式ぎりぎりですと時間余裕がなく、出棺後にようやく届くといった場合もあり得るでしょう。
弔電を送るにあたっては午前・午後の配達時間指定ができます。全国的に弔電は急ぎとなることが多いため、特別に8時から19時までの間の受付分が当日配達です。
葬儀(出棺する日)の直前に訃報を知った場合、弔電は間に合わない場合があります。遺族に連絡することが可能ならば電話して口頭で弔意を伝え、香典は現金書留で送るといった対応をします。ただし、儀式に臨む直前の遺族は準備で多忙なことが多いため、長電話は避けるようにしましょう。
葬儀が終わった後に訃報を知った場合は、斎場ではなく喪主宅、もしくはお骨箱が安置されている家へ弔電を送ります。苫小牧において家族葬を終えた後など新聞に「葬儀終了」の形でおくやみ記事が載る場合、記事内の住所に弔問客が来訪することを想定していますから、その住所へ送れば確実です。
家族葬(身内だけでやる葬儀)に弔電を送ってもいいのでしょうか?
人づてにどうやら家族葬らしいと聞いたが、連絡をしてもよいのだろうか、せめて弔電を送ってもよいものかと、判断に迷うこともあるでしょう。その答えを求めるための基本的な認識として、家族葬とは何かを考える必要があります。
苫小牧における家族葬と一般葬の根本的な違いは、通夜が始まる前までに、主に新聞を通して広く世間に葬儀があることを知らせるか知らせないかにあります。一般葬は広く知らせる葬儀で、家族葬は親族などごく一部の知り合いにのみ葬儀の情報を伝える葬儀です。
なんらかの手段で知った葬儀が家族葬の場合には、葬儀終了後の新聞掲載もなされないことがあり、公にならないことがよくあります。その場合は遺族に連絡が可能であれば電話にて弔意を伝え、どのような経緯で訃報に接したかは伝えましょう。広く知らせていない葬儀の情報が漏れたことを家族に不審に思われる可能性もあるので気をつけましょう。お参りしたい気持ちがあれば相談して、可能であれば弔電を送ったり弔問したりします。
家族葬終了後になんらかの手段で故人が亡くなったことを知った時、連絡先が不明な場合は、弔電の送付や弔問が難しい状況です。斎場に問い合わせたとしても個人情報保護の観点からお伝えいたしかねます。どうぞご理解ください。
弔電の宛名は基本的には喪主宛。名前が判っていれば名字と名前のフルネームで送ります。特定の親族とのつながりがあって送る場合はその方宛です。ただし「(喪主名)様方(特定の親族)様」宛と、喪主様の立場を尊重して書くのが基本。また、差出人と故人(もしくは宛先と特定の親族)との関係が伺えるような書き方をお勧めします。喪主への気づかいが伝わる丁寧な方法なので遠慮せずに書きましょう。(例:○○中学校同窓生□□□□)喪家の情報がどうしてもわからない時には故人名に「ご遺族様」と繋げましょう。(例:故○○○○様 ご遺族様)
社葬の場合、弔電の送り先は会社の葬儀責任者または主催者(喪主や葬儀委員長であることが多い)宛てにします。判断に迷う場合は、喪主宛がよいでしょう。送り先住所に厳密な決まりはありませんが、斎場宛にしておく方が安全です。
弔電本文内に記す敬称に関わってくるので、宛先のかたの故人からみた続柄を確認しておきましょう。
用いる「気付」「様方」「御中」にはどのような違いがあるのでしょうか?
葬儀場やホテルなど、個人宅以外に滞在する受取人へ弔電を送るときは「気付」を使います。「◯◯葬儀場 気付 □□□□様」のように書きます。故人名のみを知っていて受取人の名前がわからないときは「◯◯葬儀場 気付 故△△△△様 ご遺族様」のように書けば大丈夫です。気付の後に改行を入れると誰宛てなのかがはっきりして読み取りやすくなります。
「◯◯葬儀場 気付
故△△△△様 ご遺族様」
個人宅に滞在する、その世帯を構成しない人に対しての弔電には「気付」ではなく「様方」を使います。「(家の持ち主の名前)様方 (受取人名)様」のように書きます。喪主宅に住む喪主宛に送る弔電の場合に「様方」は不要です。
たとえば喪主の長男と面識がある場合、長男に対して斎場に弔電を送ろうとした場合にも「様方」を使います。「◯◯葬儀場 気付 (喪主名)様方 (長男名)様」のように書くことで喪主への気づかいを示します。
会社など法人組織に対して郵便物を送る際には「様」や「宛」ではなく「御中」を使います。「◯◯株式会社 御中」のように書きます。会社に所属する人へ送る場合は「◯◯株式会社 □□□□様」と書き、御中は使いません。
「気付」「様方」「御中」は弔電ばかりでなく、一般の手紙にも使える表現です。受取人とその関係者に対して失礼のない表現をするように努めましょう。
弔電ならではの敬称はありますか?
故人と弔電の受取人(主に喪主)との続柄によって敬称は変わります。敬称とは、相手への敬意を示す名前の呼び方です。「(名字)様」や「(名字)殿」が一般的ながら、弔電においては独特の敬称が使われることに注意します。
故人が喪主の父である場合 ご尊父(そんぷ)様、お父様
故人が喪主の母である場合 ご母堂(ぼどう)様、お母様
故人が喪主の祖父である場合 ご祖父(そふ)様、御祖父(おじい)様
故人が喪主の祖母である場合 ご祖母(そぼ)様、御祖母(おばあ)様
弔電に差出人名だけを記入すると、故人との関係がどのようなものであったのか遺族に伝わらないことがあります。所属企業名や役職、学校名など肩書きを名前とともに書き添えるようにしましょう。
弔電にふさわしい文章とはどのようなものでしょうか?
長年使われてきた定型文があります。単純な例をいくつか挙げると以下の通りです。
・ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。
・○○様の突然の訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
・○○様とのお別れの報に接し、どうぞ安らかなお旅立ちでありますよう、心からお祈りいたします。
弔電申込みの際に定型文の指定が可能。窓口や公式サイトなどで確認してみましょう。定型文ばかりでなく、自身の思いを添えたり、まるごとオリジナルの文章を作成して送ったりしても問題ありません。故人に対する弔意と遺族へねぎらいの気持ちを込めて作成するのが一般的です。
例:
◯◯様の訃報が届き、悲しみで胸がいっぱいです。実りの季節にいただいた、家庭菜園の野菜の新鮮なおいしさと◯◯様の優しさを私ども家族一同、忘れることはございません。どうぞ安らかに。ご冥福をお祈りしております。
弔電に入れてはいけない言葉とはどのようなものでしょうか?
長年使われて実績のある定型文であればほぼ安心です。オリジナルの文章で弔電を作成しようとした場合には、注意しなくてはならない文言「忌み言葉」があります。苫小牧において忌み言葉は不吉とされ良からぬ連想を誘うため、避けるべきです。どの宗教で葬儀が営まれるかが分かっている場合も、避けるべき言葉があります。
【一般的に避けるべき言葉の例】「重ね重ね」「返す返すも」「再び」「再三」
【仏教の場合に避けるべき言葉の例】「浮かばれぬ」「迷う」
【非仏教(キリスト教など)で避けるべき言葉の例】「冥福」「永眠」「供養」「成仏」「往生」「仏」「合掌」
「死亡」は「ご逝去(せいきょ)」、「生きているころ」は「ご生前」と言い換えます。
「またまた」や「たびたび」など、重ね言葉を日常的にはよく使う言葉ながら、葬儀の場では避けます。不幸なことの繰り返すイメージが想起されるからです。他の言葉に置き換えます。「四」は「死」に結びつき、「九」は「苦労」といった辛いことを連想させますから、使わないようにします。
弔電の出し方や文面の作り方に迷った場合は、斎場のスタッフに相談なさることも一案です。私どもめもりあるグループにおいては、ご家族様の想いも大切にして葬儀のお手伝いを進めてまいります。どうぞご遠慮なくご相談くださりますよう、お願い申し上げます。
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