葬儀の基礎知識
古い写真の整理の仕方
遺品整理で困るものはさまざまに存在しますが、そのなかでも故人の所有していた写真やアルバムについては「処分するのは気が引ける」と考える方も多いのではないでしょうか。
ほとんどの方がデータで写真を保管している現代とは違い、フィルムカメラが主流だった時代の方々は現像した写真やアルバムを多く持っています。写真のなかでほほえむ故人の顔を見るとさまざまな思い出がよみがえり、簡単には捨てられないものです。
今回の記事では、そんな古い写真の整理手順や保管方法、処分の仕方、写真の寿命についてご紹介します。故人の写真整理にお困りの方は、ぜひ参考になさってください。
故人の写真やアルバムの整理手順
大量の写真やアルバムを前にすると、どこから手を付けたらよいのかわからなくなるものです。ここでは写真の整理手順についてご紹介します。
1)写真・アルバムをすべて集める
まずは遺された故人の写真やアルバムを一か所にまとめて、どのくらいの量があるのか確認します。
ほとんどの場合、写真はアルバムにしまわれているはずですが、なかには現像して写真の状態にしたものがバラバラのまま袋に入っていることもあるでしょう。そのほかにも、机やタンスの引き出しの中、本の間、手帳のなかもチェックすると出てくるかもしれません。なお、フィルムカメラを使っていた場合は、ネガフィルムも必ず残されているため、そちらも同じように集めておきましょう。
人によって保管場所や保管の方法が違うため、写真やネガフィルムが入っていそうな場所はすべてチェックしておくと「後から数枚だけ出てきて困った」ということがありません。
2)残す写真を選別する
写真やアルバムを一か所に集めた後は、「保管しておくもの」と「処分するもの」に選別します。
このときの注意点は、選別作業を1人で行わないことです。自分にとっては何気ない写真であっても、ほかの方にとっては大切な写真である可能性もあるため、1人の独断で作業を進めてしまうと後々になって親族間のトラブルに発展することもあります。
誤って捨ててしまわないように、親族の了承を得ながら、確認しつつ整理を進めましょう。
写真を形見分けする場合
親族、故人の友人や会社の同僚など、故人と一緒に写真に写っている方がご存命の場合は、形見分けとして渡すことも検討してみましょう。特に、故人と親しかった方の場合は喜んでもらえるはずです。
ただし、いきなり渡してしまうと相手を困らせてしまう可能性もあるため、必要かどうかを確認してから渡しましょう。写真を形見分けする際には、故人との関係性を踏まえたうえでお渡しすることに加えて、相手のご負担にならないように配慮することが重要です。
古い写真の保管方法
現像してから時間が経った古い写真の保管方法は、写真のままで保管するか、データ化するかの2択になります。ここでは、写真の保管方法を3つご紹介します。
1)アルバムに整理する
古い写真をそのまま残したい場合は、バラバラのまま置いておくのではなくアルバムに収納していきましょう。
後ほど解説しますが、写真には寿命があるため、きれいな状態で保管したい場合は台紙とフィルムの間に写真を挟むタイプのアルバムがおすすめです。写真が空気に触れないため、劣化を防ぎやすくなります。
2)写真をデータ化する
写真やアルバムなどを保管するスペースがない場合は、写真をデータ化して保管する方法もあります。写真をデータ化することで親族や友人と気軽に写真共有ができるようになったり、劣化しない状態で半永久的に保管できたりします。
データ化する方法は以下の3つです。
1.写真専門店に持ち込む
2.スキャナー機能付きの家庭用プリンターでスキャンする
3.スマホのアプリでデータ化する
現在は家庭用プリンターやスマホでも簡単にデータ化することができますが、写真が大量の場合や保管状態が悪い写真をデータ化する場合は、写真専門店に依頼した方が良いでしょう。
3)冷暗所で保管する
写真の状態で保管する場合は収納用の箱に写真と乾燥剤を入れ、風通しの良い冷暗所に保管します。
高温多湿の環境下では写真が劣化して保管状態が悪化するため、湿気を防ぐ対策が必要です。自宅ではなかなか気温や湿度が保てない場合は、1年中空調が一定に調整されているトランクルームで保管する方法もあります。
写真の寿命は約50年
写真には寿命があることをご存知でしょうか。劣化の程度は保管状況によって大きく差が出てきますが、モノクロ写真の場合は約50年、インクジェット印刷の場合は約40年~50年、銀塩写真の場合は約80年~100年です。
ただし、こちらはあくまで目安なので、直射日光が当たる状態で保管した場合は紫外線によって劣化が進み、数ヶ月で色が褪せてきます。一度劣化してしまうと元の色味に戻すことができないため、写真は劣化する前にデータ化するのがおすすめです。
写真やアルバムの処分方法
写真を整理して不要になった写真やアルバムの処分方法については、次の3つの方法があります。
1.可燃ごみに出す
写真やアルバム(金属などがついていないもの)は、可燃ごみとして処分ができます。そのままゴミとして出すことに抵抗がある場合は、顔がわからないようにシュレッダーで細かく裁断したり、シュレッダーがない場合はハサミで切り刻んだりして捨てましょう。
なお、写真が大量にあって切り刻むのが大変な場合は、漂白剤を溶かした水に写真を漬けてください。漂白剤がインクを溶かして写真の色が抜けて、不鮮明な状態にすることができます。
2.業者に処分を依頼する
写真が大量にあり処分に困った場合は、遺品整理の専門業者に依頼する方法もあります。
一度にまとめて任せることができるので、忙しくて写真整理に時間をかけられない方や、ぐに写真を処分したい方におすすめです。また、遺品整理業者のなかには、写真の供養をオプションで行ってくれる業者もあるので、供養をしてから処分してほしいという方は併せて相談してみてはいかがでしょう。
3.お焚き上げを依頼する
神社やお寺でお焚き上げを行ってもらう方法もあります。「お焚き上げ」とは、不要になった愛用品や遺品など、捨てたいが粗末に扱えない品物を浄化して供養し、火で焚いて手放す儀式のことです。
なかには写真を郵送で受け付けているところもあるので、近くに神社やお寺がない場合は一度相談してみるとよいでしょう。なお、お焚き上げの費用は、依頼する神社やお寺によって異なるため、こちらも併せて確認しておくとよいでしょう。
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- ガラスケース、プラスチックケースの持ち込みはできません。
- 持ち込みは受付時間内にお願いします(事前のお預かりはできかねますのでご了承ください)。
- 人形やぬいぐるみ、写真以外のものはお預かりできません。
- 会員の方はUカードをご持参いただくか会員番号を控えてお越しください。
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